陸上自衛官と結婚『転勤』頻度が多いはウソ⁉18年転勤なしの旦那は普通

自衛官と結婚

陸上自衛官と結婚したら「転勤が多くて大変!」と思っていませんか?

実際には、転勤が多いのは一部の自衛官です。

うちの旦那は陸上自衛官になってから18年間、一度も転勤していません。旦那の先輩の中には、もっと長い人もいます。

自衛官にも様々な役職の方がいて、すべての自衛官が「転勤が多い」とは限らないようなのです。

陸上自衛官と結婚した後の転勤頻度について陸上自衛官の妻の立場からわかることをご紹介しますね。

これから自衛官と結婚する予定がある人や、自衛官との結婚に興味がある人の参考になりますと幸いです。

※この記事は、「旦那が自衛官」である筆者の見解です。自衛隊の規律などを確認したわけではないので、参考としてお読みくださいね。また自衛隊専門用語は一部わかりやすく一般の言葉に変えています。

陸上自衛官と結婚したら転勤が多いはウソ?

陸上自衛官と結婚したら、転勤は必ずつきものです。しかし、ほとんどの陸上自衛官は、皆さんが想像するほど転勤頻度は多くないですよ。

転勤の頻度は階級や役職により様々

転勤の「頻度」は階級や役職によって大きく異なります。

大きな役職を持っていたり、特別な資格を持っていたり、条件が揃うと転勤頻度は多くなります。

反対に、大きな役職を持たず、コツコツ地道にお仕事を継続されている方の転勤は多くはありません。

転勤が多いのは一部の人だけ

陸上自衛官の階級はピラミッド型です。年齢が上がればある程度までは上がっていきますが、上位に行くのはごく一部の人だけ。

つまり、上位階級や特殊な役職などを持つ転勤頻度の多い自衛官の数は少ない、ということ。

ピラミッドの下にあたる転勤頻度が少ない自衛官の方が、圧倒的に数が多いのです。

結婚するお相手がエリートであれば頻繁な転勤は避けられませんが、そうでなければそこまで身構えなくても大丈夫なんですよ。

【大きな役職を持たない自衛官】の転勤頻度・希望・断れる?

陸上自衛官の転勤頻度は役職により異なると説明しましたが、では実際どのくらいの頻度なのでしょうか?

まず、大きな役職を持たない大半の自衛官についてご紹介しますね。(我が家はコチラに当たります)

転勤頻度

大きな役職を持たない陸上自衛官の転勤頻度は、生涯に1~4回程度のようです。

すべての自衛官は、一定の階級を上げるためには異なる区域の駐屯地の勤務経験が必要だそうで、必ず生涯に1度は転勤するようです(例外あり)。

それ以外は、その時の配属先の都合で数年に一度、転勤のお話が来ます。頻度はあくまで数年に一度であり、そんなに身構える必要はありません。

断ることはできる?

大きな役職を持たない自衛官は転勤を断ることもできます

転勤の場合、辞令が出る前に事前相談があります。そのときに、「家族の状況で動けない」「配属先の仕事状況が希望に沿わない」などの理由で断ることはできるようです。

ただし、断る理由が個人の感情的理由の場合、その後の昇進に響く可能性は否めないそうです。

もちろん日頃の勤務態度に問題がなければ、無茶な転勤話は上がりませんので安心してくださいね。『家族を大切にする自衛隊』ですから、家族状況も考えながら提案してくれているのを感じますよ。

希望は出せる?

転勤先の希望を出すことはできますし、日頃の勤務態度が良ければある程度は希望に沿ってもらえるようです。

定期的に行われる面談などで、希望の転属先のヒアリングがあります。必ず反映されるとは限りませんが、可能な限り対応しようという自衛隊側の配慮は感じられます。

・故郷である北海道に転勤が決まった
・希望の駐屯地ではなかったが、希望の地域が反映されていた
・マイホームを建てて単身赴任を選んだ人の大半は、数年で帰ってきている

上記は旦那の周囲の『結婚後の転勤例』です。必ずではないですが、大きく希望から外れるお話は聞いたことがありません。

旦那の話を聞く限り、日頃の勤務態度によって上(自衛隊)の配慮があるかどうか、という印象です。^^

【階級が高い/大きな役職を持つ自衛官】の転勤頻度・希望・断れる?

ではピラミッドの上の方にいる大きな役職を持つ陸上自衛官の人たちは、どうでしょうか?

転勤頻度

大きな役職を持つ自衛官は、転勤は1~3年に1度はあるそうです。全国各地、どこに行くかはわかりません。

断ることはできる?

やはり断ることは難しいそうです。転勤を了承した上で役職を持っていますので、特別なことがない限りは転勤になりますね。

希望は出せる?

役職を持つ自衛官の転勤希望はあってないようなものだそうです。事前の相談がないこともあり、連いていく家族は本当に大変そうです。

ご家族の引っ越しを避けるため、『単身赴任』を選ぶ家庭も多いですね。

陸上自衛官転勤の「時期」

陸上自衛官の転勤の時期は、毎年2回(4月1日と8月1日付)と決まっています。

つまり3月と7月が引っ越しに当たります。7月は問題ないですが、3月は新生活を始める人が多い時期であり、物件の確保や引っ越し業者の手配が大変だそうです。『内示』の時点で、転勤の準備を開始されているようですよ。

陸上自衛官転勤の「費用」「手当」

陸上自衛官の転勤費用についても気になりますよね。

自衛官の転勤には手当が支給されます。2020年から手当が定額支給から実費支給に変更され、ほぼ赤字になることはなくなりました

とはいえ、少しの負担はありますし、注意点もあります。詳しくは別にまとめましたので、こちらをご参照くださいね。

↓↓

陸上自衛官・妻の不安!結婚後の『転勤』は黒字?赤字?手当を解説
陸上自衛官と結婚すると『転勤』はつきものです。 では、その転勤の費用はどうなるのでしょうか? ・赤字にならないの? ・手当はどんなものがあるの? ・注意することはある? これらの疑問について、ザックリ解...

妻・子供はどうする?

陸上自衛官の転勤が決まったら、ご家族はどうなるのでしょうか?

家族みんなで引っ越しをして付いていく

まず家族みんなで引っ越しをして転勤に付いていく選択肢が一番最初に上がります。

引っ越しの手当なども手厚く準備されていますし、転勤先の住まい探しも自衛隊の援助があるので、安心して引っ越しができますよ。

妻・子供が一緒に行かないこともある

最近では、妻・子供を残して単身赴任をする陸上自衛官も多いです。

お子様がある程度大きくなった家庭に多い選択肢で、やはり転校を避けたいという理由がありますよね。

単身赴任の場合、自衛官は『単身赴任手当』を受け取ることができ、『宿舎』という格安の集合住宅に住むことが可能です。金銭的にも大きな負担にはならず、妻・子供が一緒に行かないご家族は多いですよ。

残った妻・子供はマイホームや賃貸アパート、親の家など住む場所の選択肢は様々です。

単身赴任を前提にマイホームを持つ家庭も多い

驚くことに単身赴任を前提にマイホームを持つ家庭も多いです。

マイホームを持つことで、転勤(単身赴任)が終わった後、マイホームのある地に戻りやすくなります。もし戻れなくても、退職が早い自衛官ですから、退職後に戻れれば良いという考えが多いです。

私は転勤したら必ず家族は一緒に行くのだと思っていたので、とても驚きました。古い考え方なのでしょうね。

≪まとめ≫陸上自衛官の大半は転勤1~4回!ただし役職のある人は頻繁

陸上自衛官の転勤頻度について、陸上自衛官と結婚してわかったことを紹介させていただきました。

「自衛官は転勤が多い」はウソではありませんが、みんなが多いとは限りません。大きな役職を持つ一部の陸上自衛官は頻繁に転勤がありますが、大半の自衛官は生涯で1~4回程度しか転勤しません

20年間近く転勤していない人は少数派ですが、驚くようなことではありません。

出会った人がどちらに当てはまるかわかりませんが、転勤がイヤな奥様にとっては、転勤が少ないピラミッドの下の方だといいですね。^^

※もちろん、お給料はピラミッド上の方が高いですよ!

どなたかの参考になりますと幸いです。

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